今後30年以内に高い確率で発生するとされる南海トラフ地震や首都直下型地震、そして富士山噴火といった災害に加え、毎年のように激甚化する台風など、私たちの生活は常に様々なリスクに晒されています。
さらに、これらの災害時に起きるライフラインの断絶は、事業の継続に大きな影響を与えかねません。
いつ、いかなる災害が起きても、事業を早期復旧・継続できるよう、災害対策やBCP(事業継続計画)の策定に取り組んでいます。
ここでは、私が普段、作業している事業所について、自然災害のリスクと、備えの現況についてお知らせします。
まず事業所の自然災害リスクについては以下の通りです。
①水害リスク
自治体発表のハザードマップにおける洪水・内水氾濫時の想定浸水深は0です。津波・高潮のリスクもありません。
②土砂災害リスク
自治体発表のハザードマップにおける土砂災害警戒区域からは外れていますし、十分に離れています。
③地震リスク
東京都発表の総合危険度ランクは2です。
(危険度ランク:1〜5の5段階、5の方が危険)
④火災延焼リスク
事業所の周囲は畑や駐車場等で、木造住宅密集地ではありません。
⑤地中メタンガス引火リスク
関東大震災の際には火災旋風が大きな被害をもたらしたとされていますが、その被害拡大の要因の1つとして考えられている地中のメタンガスについては、予想産ガス地帯に該当しています(地質調査所発表の南関東ガス田分布図より)。とはいえ、近辺にメタンガスの噴出する場所は報告されていません。
⑥停電リスク
過去5年間に停電したことはありませんが、災害時には大規模停電の可能性があります。
⑦断水リスク
直近の防災井戸までは徒歩5分、直近の災害時給水拠点までは徒歩20分です。経路はどちらにも複数あります。
⑧倒壊リスク
事業所の建物は2006年に竣工しましたので現行耐震基準をクリアしていると考えます。
⑨液状化リスク
周辺地域の液状化危険度は0とされています。
⑩避難リスク
直近の避難所までは徒歩5分で、経路は複数あります。
総合的に災害リスクは低い環境にあると考えていますが、激甚災害とされるような大きな地震や災害に対しては備えが必要です。
災害時への備えは下記のようにしています。
①作業スペースの安全管理
◦着席時の目線より上に非固定の重量物はありません。
◦机の下には、いつでもすぐ潜り込める空間を確保しています。
◦窓から離れた場所で作業しています。
②備蓄管理
◦水や食料等は7日分以上備蓄しています。
◦非常用持出袋を常備し、定期的に内容確認をしています。
③設備管理
◦停電時でも作業可能なように、ポータブル電源を備えています。ソーラー充電も可能です。
◦パソコンが破損した場合でも作業できるよう予備のパソコンがあります。
◦地上のインターネット回線が断絶された場合には、現状ではまだ対応できませんが、将来的に衛星接続サービスの利用を検討しています。
◦業務上の各データは、クラウドとは別に外付HDDにて保存管理していますので、インターネットに接続できない状態でも一部の作業が可能です。
自然災害はいつどこでどのように起きるかわからず、「備えは十分」といえる状態にするのはなかなか難しいものがありますが、今後も引き続き、安全と安心の向上に努めてまいります。
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